医学部再受験の一体何%が合格しているのか、そもそも医学部受験において国立私大含め何%が合格しているのか、はっきりとした数字は併願などもありあまりわかりませんが、医学部受験においては志望者7人のうち1人が合格するというくらいの確率とのこと。
再受験に関しては、母数がわからないのですが、入学時点で25歳以上は3%くらいはいるようです。
国公立大学の医学部再受験合格者で多い属性
再受験に合格している人の属性として多いのは、
1:理系学部出身または在籍
2:旧帝国大学出身者
3:上位私立大学出身者
この3つくらいがメインストリームではないでしょうか。
全然別の属性の方もいます。同大学の看護、検査出身の人も少ないですがいました。(少ないという言い方で申し訳ありませんが、偏差値的に15くらい変わってくるので少ないのは仕方ないです)
あと、昔ブログに、高卒で派遣社員しながらのんびり時間かけて再受験に合格されていた方がいました。
1:理系学部出身または在籍
薬学部出身者が圧倒的に多いですね。おそらく元々医学部志望だった人も相当数いるので、地味にずっと受験勉強続けてきましたという人も含まれているでしょう。
大学自体はさまざまでした。私立の単科大学や地方国立大学などさまざまです。
この属性の方で再受験をするにあたって有利な点としては、理科については、大学教養〜専門まで勉強しているため、高校の化学、物理、生物は大変簡単に感じることが多く、心の負担感が現役生時代とは違うということがあるようです。
また理系学部では英語も必要とされることが多く、大学で勉強しているうち知らず知らずのうちに英語力が高校当初よりも相当上がっているという例も散見されます。
私も強制的に大学や会社でTOEICを勉強している(させられている?)うちに、800近く取れるようになっており、再受験を始めたときに英語の問題を解いてびっくりしました。簡単さに驚くかもしれません。
私は英語は再受験の際にはほとんど勉強していません。時間的にはかなりのアドバンテージがありますね。
学力的にどうなんだろうと思う方は、共通試験の英語の問題を時間内に一度解いてみてもいいかもしれません。指標になると思います。
また、本気で考える場合には、一度河合塾の全統模試を受けてみると実力がわかります。偏差値で65以上取れるのであれば、英語に関してはあまり時間を割かなくても良いかもしれない(=時間が有利)です。
2:旧帝国大学出身者
理系文系問わず多い。当然です。全科目勉強したことがあり、かつある程度の得点を取って一度は合格しているので、確実に受験には適性があるでしょう。
現役時代に英語や数学はセンター試験でほぼ満点クラスという方もいるでしょう。そういう方は、普通に考えて、かなりの短期間で合格できると予測できます。
受験勉強の横綱クラスは英語と数学です。これが元々ある程度整っている状態であれば、受験校さえしっかり選ぶことができれば短期間で合格できるかと思います。
実際、旧帝国大学出身者の場合、数ヶ月〜半年で合格されている方も知っていますし、珍しい話ではないです。
これも一度、共通試験の数学を解いてみる、河合塾の全統模試を受けてみるところから始めてみてもいいかもしれません。
数学が得意であれば、勉強なしでも偏差値は65を超えてくる人もいると思います。医学部受験で数学が得意であることは、合格への最短距離といっても過言ではありません。
私は大変数学が苦手で苦労しましたが、数学が得意で仕方ない方は医学部受験においては大変有利です。
学歴という意味であれば、学士編入でも、旧帝国大学出身者はメインストリームを占めますね。
当然です。だって勉強ができるのですから。
3:上位私立大学出身者
国立前期で落ちて私立に行っている人もいるので、勉強してきた方々です。特に国立を考えていた人は全科目勉強しているわけで、間違いなく勉強の素地はあります。
私が考える国公立大学の医学部受験で戦える学力
合格者の属性から見える国公立大学の医学部受験で戦える学力として私個人の考える指標ですが、
✔︎河合塾の全統模試で、英語、数学、理科2科目の総合偏差値が最終的に65以上
勉強開始時ではこんないらないと思いますが、できれば60以上は欲しい。実際は国立でも63くらいで受かる大学はあると踏んでいます。過去問などの戦略次第だと私は思っています。
✔︎共通試験系模試で80%以上
大学によってはやはり85%〜90以上くらいは欲しいですけど、ガンガンの僻地でもええわい!という方は、80%で十分勝負できます。なんなら70後半で受かってる人も僻地にはいるようです。
90余裕でとれますわ、という人はまあ受かりますわwwそういう人は後期で余裕のとこ出しましょう。
ただ、この共通試験が悪かった組で受かる層というのは、メンタル強めの人が多い印象はあります。
✔︎数学か英語どちらか一つでもいいので、共通試験で満点近く取れる学力が、勉強開始時点であるのであれば相当有利。
こういう人の合格は近いと思っています。ただ、おそらくですが数学が得意な方が有利です。でも有利なだけであり、別にこれがなくても合格はできると思います。
一度受験勉強したことのある人には上記の指標は困難な指標ではないと思います。
今、高校生や20歳くらいの人がこれをもし読んでいて、医学部受験は難しそう、長らく受験にかかりそうだなと思ってしまった場合、個人的には多浪するよりも、一度、別の学部に行ってみるのも良いと思います。
10代最後から20代前半を受験勉強に費やしてしまうことの勿体無さを実感しているから言える言葉です。
悲しいことに最終的に合格できないというストーリーも当然あるのです。
若さをしょうもない受験勉強に捧げるのは、おそらく20歳くらいの人にはわからないかもしれませんが、勿体ないの一言です。
大学にとりあえず入ってしまうと、視界が一気に開けることがあります。
楽しく過ごしてみて、それでもやっぱりと思うのならばやってみればいいのです。明らかに学力が足りない状態から、勉強に専念するのは本当に時間がもったいない。
国公立医学部に現役生や一浪で入る層は、小学校くらいからの積み重ねをしてきた層といっても過言ではありません。年季が違います。
逆に言えば、その人たちは、勉強することに時間を割き、学生時代に他のことをあまりしてこなかった人ということです(たまに、色々全部できてる人もいますが、それは稀です)。
勉強以外の他のことができていなかったことにすら気付いていない人も大量にいます。
医師でなくても自分の夢が実現できる可能性があるのであれば、一度他に目を向けるのも、人生を楽にするコツです。
自分の人生です。自分で首を絞めないでくださいね。