こんにちは。生物の問題集について自分の使ったものを紹介しようと思っていたら、月日とともにいろいろと変わってしまったあげく、私が使っていた問題集のおそらく新課程用の改訂版がでていない・・ということに気づき、どうしたものかと思案していました。
とにかく、自分の使ったもの(旧課程ということになりますが)を紹介するのと、過程は関係なくおススメしておきたいものを書いておきたいと思います。
生物は医学部受験において多分マイナー教科であり、初学で独学というのも珍しくない教科ですので、「もし、自分が初学者だったら」と仮定してプランを書いてみることにしました。
生物独学で、再受験で合格されている方も多いので、もしよければ参考にしてみてください。
また、実際生物、独学でやった方のコメントがあるととても励みになります。
私自身はいつから始めたか、何をしたか
私はちょうど合格する1年前の2月からスタートさせました。
生物に関しては現役時代からだいぶ得意だったので、私が覚えている限り、高校時代にやっていたこともあわせて書いていきたいと思います。というのも、再受験時代のプランとしては現役時代の成績にできる限り近くなるようしたからです。
現役時代にしていたこと(すごい昔です。ごめん)
高校時代にやっていたのは、授業を聞く→傍用問題集を解く(覚えていく)。ちなみに確か当時「リード生物」という問題集だったように思います。現役高校生が使っているのを見せてもらいました。やっぱり悪くない。現役生とかがやりこめば、もう十分だと思う。ただ、初学者で独学という人には向いてないかも。
現役高校生は、学校の授業と、学校の問題集を中心にがんばるのがよい。問題集は学校で配られているものでOK。もし基本問題と発展問題があるような問題集なら、時間がないなら基本問題だけをやれ!
基本的事項をまず埋めるべし。
私の場合、それと、基礎問題精講と標準問題精講というのが当時ありまして、それを解いていました。
(調べてみると今もあるようです↓基礎問題精講は大森先生著になったのですね。これは期待大!)
これ、本屋にわざわざ見に行きました。いいよ、やっぱいいよ。昔と変わってない。
ほんとにぎゅっとエッセンスのつまったいい問題集よ。でも独学する人には、教科書とか参考書とかがいるよ。
これだけで、十分だったような気がします。生物はとても好きな教科だったので、授業と定期テストをしっかりこなしていくことである程度の成績が取れていました。
ちなみに遺伝問題についてはこの本↓でほぼ完ぺきになるので苦手な人は騙されたと思ってやってみたらいいと思う
大森先生がなぜ期待大と書いたかというと、私は昔大森先生の講義をライブでとっていました。大手予備校におられたので、講習をとったのですが、「ものすごくわかりやすかった」です。当時、確か、遺伝の授業だけとったのですが、本当にわかりやすかった。講習を受けて復習とかしたあとは、ほぼ遺伝の問題で間違えることはなくなりました。そしてその効果は再受験時代にまで効いていたので、大森先生よかったなあーと懐かしく思い出しました。
そんでamazon見てたら、私が昔取った講義が書籍になっているではないか。
ちなみにこの本はそんな分厚くなくてむしろ薄い。その昔、夏期講習で大森先生が言ってたことが書籍になってた。他の教科もしつつ、重点的にやれば1週間以内で終わらせることができるので、コスパが非常に高い。この本に載ってる類題じゃなければ、それはもう難しい問題でみんな解けないわ、だから捨てていいやくらいの気持ちを持っていい。
遺伝はセンター含め二次試験でも出題率が高いから、得意にしとくだけで、ぐーんと点数が上がるよ。
成績上位者で生物の点数が大きく左右される部分は遺伝と、考察問題ですよ。生物で勝負をかける受験者層は、他はできて当たり前の世界です。
ちなみに上級者には一番下で紹介している全国入試問題解答をおススメいたします。(記事の一番下の方に書いてます)
再受験の時にしたこと
再受験の時は、現役の時の成績にどうやって戻すかということを念頭に考えていました。
しかし結局、他の教科に手間取って(生物に割ける時間がもはやなかった)、もとの成績にまでは戻せぬまま終わりました。
元々、現役受験生時代に生物に関しては全統模試で偏差値で言えば80くらいありました。なので、そのくらいに持って行こうと思えば後何をすればいいかはだいたいわかっていましたが、配点の低い理科にそこまで熱意を注ぐのは、総合点で決まる大学入試においては非常に無駄な戦略です。
私は現役受験生時代にここを履き違えていたので、私と同じ過ちはしないでほしい。
配点の高い、数学、英語をメインに持ってきて、ここで点数を稼ぐ、または失点をしないことが医学部入試では大切。
理科はハマるとほんとに楽しいので、わかるけど、私のように数学が足をひっぱりまくっているならそこを埋め立てることを絶対に忘れないでほしい。
理科の偏差値が67くらいで数学が60とか50台ならば、絶対に苦しくても数学をやるほうがいい。英語も然り。この場合は、理科は、難問に手を出さずに、標準的な問題集を延々と繰り返しつづけておけばいい。なぜかというと、忘れるから。忘れないために、つねにベースラインとして、延々と静かに短時間でもいいから思い出す作業をする。
これだけで一回上がった理科の偏差値はそんな簡単には下がらない。
医学部入試は、基本的には点を落とさない戦いである、ということを肝に銘じてほしいです。。
東大や京大の一般学部のように、難問に食らいつくような力はあまり試されていません。受験者層試験問題を考えた上での戦略を練って下さいね。
話がずれたので、参考書の話に戻ります。
私が再受験時代にメインに使っていたのは田部先生の本です。
生物1問題集合格139問―田部眞哉の生物
生物1 合格39講
生物2合格33講
生物2問題集合格133問
ただ、これらは旧課程版しかないようなので、リンクは張っていません。参考書としては2冊、問題集として2冊のこの計4冊をほぼ受験のはじめからさいごまで使用していました。
生物は、暗記も多めなので何か軸となるような参考書があると非常に便利です。しかもものすごく分厚いものではなく、ほどほどにまとまっているtypeのものがおススメです。一冊1.5cmくらいの。
現役時代は参考書としては「きめるシリーズ」(←これも田部先生の本だった)を軸に勉強していました。簡単すぎる(絵とかも簡素化されてるようなもの)が、おススメです。とにかく、生物では最終的にはそれを覚えきるということが大切。
田部先生の新課程版が出てるーー!!!!!
私もじつはつい先日気がついて、さらに、ツイッターで教えてくれたフォロワーさんがいまして。
参考書の方だけなのですが、参考書が出てる!!!!
早くこれと一緒に使う問題集を出して!!!東進さん早く!田部先生早く!!
で、これもわざわざ見に行きました。
昔より大きさは一回り小さくなりましたが、わかりやすい文章とざっくりとした絵は当時のまま。
文章は、独学者にもわかりやすく、上級もある程度カバーできる。いいねえ。。。いいよ、あんた。
これの問題集が出たら最強なんですけどね。でも参考書だけでもけっこう価値ある。
私はこれの旧課程版で赤字とかの部分をすべて覚えこんだので。
一つケチつけるなら、旧課程版には各所に存在していたどうでもよさげな語呂。これがあんましないことかなあ。
どうでもいいゴロ、意外と役に立つんだよね。
もう一つ、そんなに使用したわけではないのですが、調べもの用として、「大森徹の最強講義」を持っていました。
どうやって使ったか
生物で基礎的な知識はとにかく関連付けて覚えていくことが大切です。はっきり言ってしっかり覚えるだけで、化学と同様、あれよあれよという間に成績は上がる教科です。田部の参考書は単元ごとにイラストつきでまとまっており、その赤字のところ、そして他の重要と思うところの知識をしっかり確認しながらすべて覚えていきました。
再受験時代にやっていた方法としては、ものすごく原始的な方法で恐縮ですが、上記の参考書をノートにコピーしてはりつけて、修正液使って重要語句を消して、赤シートで消えるようにしたものを大学ノート3冊分くらい作りました。原始的な方法で申し訳ないけれど、生物ってこういう努力が報われる教科だと思う。だから女子の生物選択多いのかもしれない。
作業時間を取られるのがもったいなくて、なんどかボーゼンとしながら作業してましたが、勉強のやる気が出ないときなどにこういった作業を行っていました。医学生になった今はいろいろと試してこのような作業時間の削減ができるようになったので、別の記事で紹介させて頂きたいと思います。
現在も使っている方法を紹介↓
ともかく、やり方は何でもいいので、あとで復習と確認ができるような形のものを早めに準備しておくと、センターが終わった後に、一気に全範囲を復習することができます。これ実はめっちゃ大切。
センターの後に、二次試験までにどんなけ短時間で全範囲の記憶を呼び起こしておくか、これはまじで点数に直結します。生物なんてほんま特にそれが顕著な教科でしょう。
こんときに難しい問題を解く必要とかないです。いままでやってきたやつを、ばばばばーーーっとみていって、何回も間違えたとこを確認して、解き方をなぞっておくのです。
めっちゃ点数上がるよこれは、まじで。
えっと、余裕がある人は模試の前日か前々日くらいに同じことをしてみればいい。
間違えたことだこだけでも、全範囲、一気に、秒単位で復習してくのを体感してみれば、次の日模試で、やべえ、わかるぞ、わかるぞ、みたいになっちゃいますよ。生物は特にね。
普段普通に生物を勉強してる人なら、この前日、または前々日復習法で偏差値的には65-70くらいはいけると思います。
模試のためになんて、、意味ないって思うかもしれないですけど、成績がよいとモチベーションも上がるし、実際、二次試験前にこの方法を使うのなら、予行演習にもなります。
まあ、やってみ、これはほんまに特に生物の成績は上がるから笑。
(医学生になると正直、勉強方法はほぼ生物のやり方と同じ教科ばかりになります。←生物受験生を応援するキャンペーンです。でもほんとに、ちょっとアレンジしただけで、勉強法としては全く一緒。当たり前と言えば当たり前か。)
とにかく、重要語句は何度もやって、何度もやって、何度もやって、覚えるのです。
問題集の方もまちがったところは何回もやって、どちらも何周かしました。2ー3周したかと思います。
センター生物は結局一問間違えましたが、田部の参考書覚えれば満点を狙える参考書だったので、改訂版出さないのかなあ。。
現在、田部先生の参考書に変わる参考書、誰か教えて下さい。。多分あると思うのです。時間ができて、本屋に行く時間ができたら見に行ってみます。ごめんなさい。
生物は地道に知識を積み重ねたら、必ず一定のところまで成績は上がります。
簡単でも確実な知識を積み重ねるのが重要な教科です。
2016/10/13追記→生物勉強法で質問を受けたので、記事を追記しました。こちらも参考にどうぞ。
もし自分が生物初学者としてプランを組むとしたら
生物は基礎の参考書から読み進めていっても全然できるような気がする教科ではあります。ここは化学とは少し違う部分かもしれません。独学の簡単度は圧倒的に生物に軍配があがるでしょう。
ただ、生物はビジュアルからの理解もなかなか重要ですし、なんといってもビジュアルからが楽しい。人から説明を受けるのが悪くない教科だと思っています。なんというか物語的に聞くというか。
進化の範囲で出てくる怪しげな生物たちなんか、もう、化石とかからの想像でしかないのだろうけど、「まじで!」みたいな衝撃の生物がいたり。カンブリア紀の生物たちなんて超ユニーク。。そんなワクワクを持ちつつ勉強している方が、ものすごい覚えられます。なので、ビジュアル的に入るのは悪くないと思っています。
なので、まず私が初学者で、基礎の教科書読んでも続かない、ピンとこない時は、映像授業を検討すると思います。
今でいえばスタディサプリの高校生物講座とかですかね。某予備校の映像講義とかよりは相当コスパいいと思いますよ。東大や京大以外でそんな生物の難しい問題でても解けないからね、みんな。スタディサプリに関して言えば、大学の過去問が手に入るので、これは意外とよい特典ではないかと・・。
スタディサプリはこれ↓
それか、進研ゼミ高校講座を考えますかね。進研ゼミ悪くないと思ってます。基礎から入るにはもってこいではないでしょうか。
進研ゼミはこれ↓
スタディサプリは私の時はなかったのですが、とにかく手の出しやすい価格帯というのが素晴らしいと思います。自分が今再受験生だったら、多分、手を出していたと思います。合わなければ辞めればいいわけですし。
基礎的な部分はこういったもので押さえて、平行して標準的な問題集を解いていくというプランで進めていくと思います。
基礎、標準レベルが「まあできたんじゃない?」と思うあなたに圧倒的におススメの問題集
ツイッターでもちょっと前に散々おススメしました。そして、生物選択者で難関大および医学部合格者でおススメする人めっちゃ多いのはこれ。
全国大学入試問題正解 生物
全国の大学入試の生物の問題が解答とともに掲載されています。国公立も私大もすべて載ってます(ただ、たしか、6月に一冊目が発売されて、7月に2冊目が発売されて、2冊組だったような)。